カーナビやオーディオ付きの車は高く売れるのか?
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
愛車に社外品のカーナビやオーディオを取り付けている場合は、高く売れるのでしょうか?取り外してパーツとして転売する方法などこのページでご紹介します。
カーナビやオーディオの付いた車を高く売るためのコツ
カーナビやオーディオ類は、新しくて高性能のものであれば、自分で取り外して車とは別に売ったほうが高く売れる可能性があります。
ただし、下のほうでもくわしくご説明しますが、取り外して売るのは上級者向けです。よほど価値の高い商品でなければ、手間のほうがかかるといっても過言ではないでしょう。
基本的には、そのままで車の買取査定を受けたほうがラクです。その際は、できるだけカーナビやオーディオを高く評価してくれる買取業者を選ぶために、こちらから利用して複数の業者に見積もりをとってみてください。
カーナビやオーディオの査定での評価
ディーラーオプションの装着やカー用品店での購入などで、愛車に社外品のカーナビやオーディオを取り付けている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
一昔前の新車では、メーカーで標準装備されるナビやオーディオに飽き足らず、納車後にカー用品店などで社外品を買って取り付けることがとても多かったものです。
昨今では、メーカーが電装品メーカーなどとの共同開発に力を注ぎ、メーカー装着品(工場のラインで装着)そのもののクオリティや機能が格段に向上しています。
また、それでも自分自身に合ったナビやオーディオを選びたいというこだわりの強い層のニーズに合わせ、いわゆるオーディオレス車やナビレス車のような、ディーラー装着もしくはカー用品店での装着を前提とした装備レス車を設定する車種も多くなっています。
こういった状況において、愛車に取り付けているディーラーオプションや社外品のナビやオーディオを、愛車の売却時にどう取り扱うのがお得なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
車種別の専用設計となっている場合が多いメーカー装着品とは異なり、ディーラーオプションや社外品の場合は汎用性があることから、取り外した上でパーツとして転売すると、意外なほど高値で売れる場合があります。
特に、ヤフオクなどのネットオークションで売却できるのをはじめ、最近では中古ナビ&オーディオ専門の買取業者が台頭してきており、愛車から取り外した上で買い取りをしてくれる出張サービスの展開もなされています。
カーナビやオーディオを取り外して売るのは上級者向き
ナビやオーディオを取り外して買い取ってもらうのが損か得かという話をしますと、金銭的な損得勘定では、「社外品のナビやオーディオがそのまま取り付けられた状態で売れる愛車の値段」よりも、「ナビやオーディオを買い取ってもらえる値段+ノーマル状態の愛車の値段」のほうが高ければ、外して売る価値があることになります。
もし、自分でナビやオーディオを取り外して、ヤフオク等での転売までこなせる人であれば、ひと手間かけるのも選択肢に入ります。
ただ、余程の高機能かつ最新タイプのナビやオーディオでもない限りは、取り付けたままのほうが金銭面では有利に作用することが多いものです。
ナビやオーディオを出張買取するサービスがあるとは言っても、取り外しには手間もかかりますし、取り外した後は、別のナビやオーディオを代わりにはめ込むか、隠し蓋をしないと見た目にも不細工になりますから、そういった点も頭に入れておく必要があります。
さらに、ナビは電子地図のバージョンが古くなると、価値評価が大幅に下がるものですから、買取価格に過度の期待はしないほうが無難です。
それよりも、ナビやオーディオがついていることにより、車両そのものの価値がノーマル状態よりも上がり、中古車市場で売れやすくなる点を高く評価してくれる中古車買取業者を探すほうが、余程手っ取り早いと言えます。
おすすめなのは、複数の中古車買取業者に一括で見積もり依頼ができるサイトの活用です。たくさんの業者と交渉してみることで、ナビやオーディオの装着を高く評価してくれる業者に巡り合う確率が高くなります。
車買取における、カーナビやオーディオの査定基準。どれくらい影響する?
カーナビやオーディオを装着したままの査定で気になるのが、「本当にこれで査定額が高くなるのか?」ということですよね。
現在の日本自動車査定協会(JAAI)の査定基準では、オーディオ類だけの加点はないのですが、カーナビは一定の条件を満たしているとプラス査定になります。
カーナビでプラス査定になる場合
JAAIの査定基準によると、プラス査定になるのは以下の2つの条件を満たしているカーナビです。
- HDDナビもしくはメモリーナビ
- インダッシュタイプ
まず記録メディアですが、DVDナビは純正品であっても最近はほとんど評価されなくなっています。もっとも評価が高いのはHDDナビ、その次がメモリーナビです。
設置スタイルとしては、ダッシュボードの中に取り付けるインダッシュタイプしかプラス査定にならず、外付けタイプは評価されません。
その他、ツインモニターや車載カメラなどが付いている場合は加点されます。
当然ながら、型は新しければ新しいほど評価は高いです。発売から3年以内の高機能なカーナビであれば、10万円以上査定額がアップすることもあり得ます。
カーナビでマイナス査定になる場合
一方、カーナビで逆にマイナス査定になってしまうこともあります。
- 故障していて動作しない場合
- メモリーナビの地図ソフトおよび取扱説明書を紛失している場合
- オーディオデッキ本体の取り外し跡(穴埋め)がある場合
壊れている場合や地図ソフトを紛失している場合は当然として、取扱説明書をなくしているだけでも3点(3,000円分)引かれてしまいますので、注意が必要です。
故障している場合は、実費減点(修理にかかる費用がマイナス)となります。オーディオデッキを取り外した跡がある場合も、5点減点です。
ちなみに、カーナビやオーディオはどんなに古いものでも、まだ使える場合はマイナス査定にはなりません。
むしろ、ナビ自体の価値はなくても、交渉しだいでは「付いているから」というだけでプラス査定になることもありますので、基本的にはそのままの状態で査定に出すことをおすすめします。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!